伊奈海道のはなし その三

「海道」は、道を表すときと

広がりを表すときがあると 前回述べました

 

引っ越してきたころ、近くの雑木林は

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まとめて 「伊奈海道」という緑地 だと思っていたので

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この真ん中の道にあるバス停の名前が、

雑木林は南の方が 広いのに 

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なんで「伊奈海道の南」なんだろう 

なんで「伊奈海道中央」じゃないんだろう

って

30年以上 ずっと不思議だったんですね

 

その疑問は 武蔵村山の 昔の小字(こあざ)地図 

を見つけ、解消しました

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真ん中へんにある「アタゴ松」がカフェのある場所で

 

その下の方に

「伊奈海道」、「拝島海道」、「八王子海道」、「砂川海道」

の地名が見えます (「大久保」はダイエーのあるところ)

 

いま バスが走っている通りは

この「伊奈海道」の南側なんです

 

「伊奈海道」の字の

「奈」と「海」の字の下あたりが横田基地の東ゲートで、

「道」の下が 伊奈平公園になります

 

つまり、「伊奈海道南」のバス停は 

「八王子海道」と「拝島海道」、「伊奈海道」が 

点線で ぶつかっているあたりになります

 

「八王子海道」には天王橋へ行く道や 昭島方面へ行く道があり、

「砂川海道」は たぶん残堀川沿いに

砂川2番か3番あたりにつながっていたのではないでしょうか

「拝島海道」は 南に行って西砂川地区へ続き、

拝島村方面につながっていたと思われます

 

それでは、「伊奈海道」は どうなのでしょう?

 

ヒントは この 小字(こあざ)地図にもあります

「伊奈海道」の東側を見ると、

「中砂」「下砂」「砂川海道」の境が直線です

その直線は 江戸街道を超えても

なんとなく続いていますね

 

 

次回 いよいよ本題です