農薬と、身のまわりの化学物質

いま、この本を読んでいます

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          2018.7発行 海鳴社

 

読んでいるんですけど、

難しすぎて 全然頭に入ってこないので、

この本を眺めています というほうが正しいかも。

 

要旨は

 

いま、身の回りに 危険な物質がたくさんあって

あらゆる生き物が その影響を受けており、

 

地球の歴史46億年を1年に例えると

人類の誕生は 大みそかの夜23時38分ごろ、

人工化学物質を使い始めたのは最後の0.5秒なのに

地球が育んできた 生命の流れが

いま、根底から 覆ろうとしている・・

 

というようなことを

体内での生理学的検証をしながら

解説している本です。たぶん。

 

 

で、まず びっくりしたのが

日本の農薬使用量が とても多いということです

 

国産なら安全って 

なんとなく思っていましたもん

 

 

農林水産省のホームページを見たら

 

「農薬をめぐる情勢」の8項目目に

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農薬使用量の表がありました

 

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中国が入っていないので 統計がないのでしょうか

あったら、もしかすると中国が一番になるかも・・と思ったのですが

農薬も高価なので、広い中国で平均化すると

やっぱり、数値的には低いのかもしれませんね

 

で、この表の上の説明に 日本の使用量が多い理由として

 

日本は、「温暖多雨な気候なので、病害虫が発生しやすい」

とあります。

 

 

実際、畑ではいま、とっても困っています

 

 

今日も、トマトの危ない葉を取ったら

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ゴミ袋 一袋分になってしまいました

 

雪化粧も うどんこ病にかかりはじめているし

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あんなに耐性のあったバターナッツも

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葉っぱが黄色くなりだしています

 

坊ちゃんかぼちゃなんか

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ほとんど、虫の息です

 

 

今年の気候は

無農薬栽培だと なかなかつらいものがありますね

 

 

いま、野菜が高騰していますが

 

なんとか 無事に育って

スーパーに並んでいる野菜は

たぶん 普段よりたくさんの農薬を

使ったおかげではないでしょうか・・

 

 

で、この本の156ページに

OECD加盟主要国の農薬使用量と

自閉症・広汎性発達障害の有病率の表がのっています

 

その表を見ると、

1位 日本から、2位韓国

3位イギリス、4位アメリカまで

使用量と有病率が まったく一致しているのです

 

解説の文章では

 

農薬は 「薬」ではなく

「生」を殺すことを目的としていて

胎児や発達期の子どもへの影響があり

EUでは どんどん規制されているのに

日本では なんら対策が取られず

野放しになっている と指摘しています。

 

 

 

本では 環境省の調査に触れていたので

こちらも チェックしてみました。

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環境省が さまざまな化学物質の体内への蓄積

や、食事に含まれる量などについて

毎年モニタリング調査をしているのです

 

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その結果の表が たくさんあるのですが

 

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とにかく、PCBやダイオキシンなどは いま

日常的に 体の中に入ってしまっているんですね。

 

次の表は 魚介類やカワウのPCBを調査したものです

 

 

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 参考値となっていますが、カワウの卵黄の数値って
ものすごくないですか?
それも、海ではなく、
日本の内陸の数値なのです

基本、PCBの土壌汚染があって
川や海に いまでも流れ込んでいる
と考えるのが自然ですよね

 

食事調査では 

 

モニターが食べた3日分の食事を

ごっちゃにして 分析するのですが

 

ダイオキシンや 有機フッソ化合物、

水銀やカドミウムヒ素なども

ちゃんと計測されています

 

ただ、ごっちゃにしてしまったので

どの食材に含まれていたかはわかりません

 

でも、日常食べているものの中に 

こうしたものが 

普通に含まれている という現実は わかります

 

一応、国が定める耐容摂取量は下回っているのですが

国の基準の半分くらいの人もいます

 

基準をもっと厳しくしたら 大問題になってしまうので

たぶんこのまま いくんでしょうね・・

 

でも、カワウと卵の関係を見ると

卵黄の数値は 親の10倍くらい濃縮されています

 

人間でも胎児のとき 10倍くらい濃縮されているのだとすると

耐容摂取量の基準をはるかに超えてしまう場合もありそうです

 

しかも、こういう化学物質の影響は

大人より 発達途上の子どもたちのほうが

ずっと受けやすいのです。

 

どうしたら いいのでしょう?

 

 

で、この本の結論部分が

「無農薬 有機農業へのかじ取りを!」

なのです

 

なんか、まとまりのない記事になってしまいました

 

ホームページが立ち上がっているので

 

「環境脳神経科学情報センター」

で 検索してみてください。