畑のプラスチッククライシス

畑につくと 最初に見回りをします

 

空き缶、ペットボトル、コンビニのゴミなどが

道路沿いに捨てられていたり、

 

風でいろいろなものが 飛んできていたりするので

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まずは ゴミ拾いをしながら一周して 

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 野菜の状況を確かめるのです

 

風の強い日は、新聞紙や段ボール、発泡スチロールの箱なども

飛んできています。

中身は空なので 全然うれしくありません。

 

たまには、おいしそうなものとか お金とか飛んできてほしいです

 

 

先日 図書館でニューズウィークをまとめて借りたのですけど

そのうちの一冊が プラゴミの特集をしていました

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その記事によると

いま、世界のプラスチック生産量は年間4億トンを超え、

そのうち800万トンが海に流出しているそうです

 

プラゴミを飲み込んで 死んでしまう海鳥や

ウミガメ、クジラなどの写真の後で

本当にこわいのは 有害物質を吸着したマイクロプラスチック

と書いてありました

 

プラゴミのリサイクルの行き詰まりについても触れていて

いま、先進国のプラゴミの多くは 東南アジアに輸出され、

そこで深刻な汚染を引き起こしているとか・・

 

海に漂っているマイクロプラスチック

15兆から51兆個とされていますが

実際はもっとずっと多いのではないでしょうか

 

一言で言うと、海のプラゴミ汚染は やがて人類に返ってくる

という視点からの特集でした

 

畑でも いろいろなプラスチック資材を使っています。

ハウスはもちろん、マルチやトンネル、支柱、ポット、ネットなど・・

 

日本の農業は、プラスチック資材で支えられていると言っても

過言ではありません

 

いま、スーパーのレジ袋が話題になっていますが

日常生活に入り込んでしまっている4億トンをトータルで考えて

いかないと 片手落ちな気がします。

 

あっ、もちろん レジ袋を減らしていくことは大賛成です

 

でも、スーパーで買い物をしたとき レジ袋の重さより

ずっと多くのプラスチックを使ったものを

購入してしまっているのが現実ですよね

 

 

で、畑で 耕す時なのですが

前作の残渣を片付けたり、小石を取り除いたりするだけでなく

まずは、目についたゴミを拾うようにしています

 

これは 来年用の葉物の畝を作ろうとして 

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10㎡ほどの場所から 拾ったプラゴミです 

 

うちの畑は 菜園規模なので 目が届きますが

農家だと もっと広いので、

ラクターで一気に耕しているのを見ると 

こういう細かいものは みんな漉き込まれているんでしょうね・・

 

 

2年前 ヤマイモを掘っているときに出てきたゴミについて書きました

cafelegume.hatenablog.com

 

今年は 同じ場所を反対側から掘っているので さすがに古いゴミはありません

 

でも、 

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この生分解性マルチが あちこちに入り込んでいました

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(せい)分解性マルチというのは、土壌中の微生物の力で分解され

水と二酸化炭素になってしまうのが 売りで、

自然に優しいことから 大家さんが使っています

 

大家さんの野菜は「東京都認証の有機野菜」なんです

 

製品としては サンバイオとか

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カエルーチ などがあるのですけど

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何年たつと分解されるのでしょう?

うちの畑では 2年たっても元気っぽいので

もしかすると うちの畑、マルチが好きな

微生物が 少ないのかもしれませんね