ラオスの絵本が届きました

シャンティ国際ボランティア会から 

「立川とラオスを絵本で結ぶ会」あてに絵本が送られてきました

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「立川とラオスを絵本で結ぶ会」というのは、

以前に書いたこちらの記事を見てください

 

cafelegume.hatenablog.com

 

それと、一昨年 解散することにしたときの記事も。

 

cafelegume.hatenablog.com

 

この解散の時に、残っていた会のお金を

ラオスでの絵本の出版、子どもの教育に役立ててほしいと

シャンティ国際ボランティア会にお渡ししたんですね

 

それが こういう絵本になって

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『なきむしキーノーイ』 ラオス絵本出版

作・絵 ウォンサワン・ダムロンスック 2019(初版2004)

 

ラオスルアンパバーン州パクセン郡内の子どもたち2094人の

読書教材になったのです

 

中身自体は

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どちらかというと、大人が喜びそうな内容で、

絵も どうかな?というかんじなのですが

 

ルアンパバーン周辺は 少数民族が多く

子どもたちも ラオ語に慣れていないため 

「読書」という行為自体がない子が多い という状況下では

この24ページの絵本があるだけでも いいのかなと思ってしまいます

 

なんといっても、ラオスの国内で一冊の本を出版するためには

政府に出版物の登録申請をし、

ラオス情報文化省出版局の検閲を通さないといけないのです

 

最後のページに

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この出版を援助した個人、機関の名前が掲載されていて

 

ちゃんと「立川とラオスを絵本で結ぶ会」も

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載っています

 

一緒に送られてきた2019年度の報告書(A4 12ページ)では

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移動図書館で『おおきなかぶ』を演じている写真が表紙になっています

 

2019年度は 移動図書館の活動を通じて各小学校に

読書推進の技術を伝えた結果、

思った以上に 教員たちの技術レベルが向上し

移動図書館の活動を縮小した ということが書かれていて

人間はみんな 関わることによって変わっていくんだな

というかんじを強く持ちました

 

Yさんからのメッセージです

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小学校に配ったという点で ふと

日本の明治期に、ローマ字を普及させようと

そのころ全国にできていた初等学校に

羅馬字会が無償で配った 『WANPAKU MONOGATARI』を

思い浮かべてしまいました

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国文学研究資料館の「近代書誌・近代画像データベース」より

 

これは、ドイツの古典絵本

「マックスとモーリッツ 7つのいたずら物語』ヴィルヘルム・ブッシュ

を、翻訳したものなのですけど

日本語版では太郎と次郎という子どもが

たとえば、おばあさんが大事に育てている鶏に ひものついたエサを与える。

結果的に鶏が死んでしまい、おばあさんが泣く泣く料理すると

それも、煙突から盗み取って 犬に濡れ衣を着せるといった

全然 道徳的じゃない絵本なのです

 

これをもらった小学校は どう活用したのでしょうね