不勉強なのですけど いま種苗法の改正が進められていて
これからは 自家採取した種や苗で作った作物を、
他人に販売すると 違法になるんだそうです。
販売だけでなく、無償で配っても違反なんだとか。
いま、3年前に買ったアイスプラントの種からのこぼれ種で
これを、自分で食べる分にはOKらしいのですが
お店のサラダに加えたとたん 10年以下の懲役になってしまうんですって
(もしくは1000万円以下の罰金)
同じ時期に植え付けた小さな苗たちも、だいぶ大きくなってきているのですけど
これを、お店で配ってしまうのも 違法になってしまうんですね
「自家採取」が違法だとすると、
いま、畑で普通に生えてくるディルやパクチー、紫蘇やフェンネル、
カフェの料理に使えなくなってしまいます。
今年は、あまりF1ぽくない この四角豆や
ナーベラーの
種を
育ててみようと思っていたのですが
お客様に出すとしたら ちゃんと種を買わないといけないみたいです
種だけでなく じゃがいもも そうです
じゃがいもの予定地に
いくつ植えられるのかと 棒を立てて計算したのですけど
植え付ける予定のアンデスいもは かれこれ15年
年に2回 育て続けて維持しているものなので
これも植え付けて 料理に使うと罰金になってしまいます
そうすると、毎年 自家増殖で済ませている里いもや
(2株掘り上げました・・あと4株残っています)
イチゴの子株、孫株を取るなんて、もってのほかです
日本で開発した品種が 海外にいかないように
著作権をきちんとしていくというのは わかりますが
どちらかというと、海外の種苗会社に
どんどん牛耳られていくのではないでしょうか
2018年4月に「種子法」が廃止され
良質な種を 国が責任をもって提供するというしくみがなくなって
いま、日本の農業は激変期を迎えています。
「戦後レジームからの脱却」をスローガンに種子法を廃止し
多国籍企業の参入に門戸を開いたのは
郵政改革以後 非正規労働者の構造が広がった
小泉純一郎氏とともに
日本の枠組みを大きく変えたという点で
歴史に残る親子なんですね