ぶーちゃん

昨日、もうランチのお客さまはいらっしゃらないかな

と、家に戻ったのが2時半ごろです

 

ちょうど同じころ

自転車で家に向かっていた孫娘が

伊奈平公園の近くで 一匹の白い犬と出会っていました

 

首輪もリードもなく 伊奈平にある介護施設の方へ

トコトコと歩いていくので

散歩の途中で 首輪ごとはずれてしまったのかと

自転車を停め 犬を保護して 道が交差する場所で 

20分ほど 飼い主を待っていたそうです

 

でも、誰も探している感じはなかったので

もっと遠くから迷ってきたのかも・・

と、犬を抱いて3時くらいに家に帰ってきました

 

「おとーさん 犬拾ったー」

 

孫娘がおとーさんと言うのは ちょっと変ですけど

その話は別の機会にして

 

家の中に入った犬は 全然じっとしていません

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突然の犬の侵入にびっくりしたうちのネコたちは

しっぽが タヌキになっています

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とりあえず、孫が学校でもらった簡易リードをつけて

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自転車の回収がてら この犬がいた場所まで二人で行くことにしました

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もしかすると 探している方と出会えるかも

と思ったのですが その気配はありません

 

この犬は、とても育ちが良いみたいで

自分が迷子になっているという自覚がないみたいです

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しっかり散歩を楽しんでいて

あちこちの電柱や 門扉に 片足をあげてマーキングをするので

「この子、男の子なんだねー」と孫娘に言ったら 

「えーっ、この子 あるものがないから女の子だよー」

と、孫娘。

 

ごめんなさい この年になるまで

片足を上げる犬は男の子だと思っていました

 

再び家に戻ると 

いそいそと家の中に入ろうとする犬を捕まえて足を拭き

 

「おとーさん、どーしよう この犬?」

 

「まあまて、ここは冷静に状況分析を・・

「毛並みもいいし、しっかり食べさせてもらっているみたいだし

全然汚れてないし、たいせつに育てられているみたい

「きっと、どこかの家から逃げ出して、そんなに時間がたってないはず・・」

「いまごろ その家は絶対探していると思う」

 

問題は その家をどうやって見つけるかです

 

この子は絶対知っているはずなのですけど

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教えてくれません

 

「犬は数キロ離れたところまで迷子になる事があるんだって」

と、犬に詳しい孫娘の話です

 

周辺数キロの家を訪ね歩くのは まず無理なので、

 

まずはSNSにアップし(孫娘が)

 

昭島の動物病院に まいごのお知らせが貼ってあったのを思い出し

こういうとき どうすればいいかを まず動物病院に聞いてみよう!

と、近くの「りんく動物病院」に電話しました(孫娘が)

 

「先生に聞いてみるのでしばらくお待ちください」のあと

「先生の手が空いたら、こちらから連絡します」となり

 

待っている間に

娘から(孫の親です)、「警察に連絡してみたら?」

というLINEが入ってきました

 

以前うちの猫が迷子になった時 

警察に聞いてみようという発想はなかったので

警察より保健所じゃないかなあ と思っていたら

 

30分ほどしてから りんく動物病院から電話があり

「警察に連絡するように」という返事でした

 

迷い犬は拾得物なんですね

 

そこで、孫娘が残堀駐在所の電話番号を調べて

「迷子のイヌを保護したんですけど・・」と話したら

 

「すぐ行きます、ご自宅でお待ちください」

警察は とってもスピーディーでした

 

 

ほどなくパトカーがやってきて

「このワンちゃんですか?」

と、犬を抱え上げ、あっという間にパトカーの中に。

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ビニールひもを持ってきたそうですけど、それはあんまりなので

あとで返していただければ・・と、リードごとお渡しです

 

そのあと、拾った時間、場所、拾った人の氏名、生年月日、連絡先などの

書類を作り、あれよあれよと連れていくことに・・

 

とても親切そうなお巡りさんだったので

「このあと、この犬はどうなるんですか?」と聞いてみました

 

すると、

「警察の方で一定期間預かって、そのあと保健所に行きます。

誰も取りに来なければ、いわゆる殺処分になります」

 

「えーっ、処分されるなら その前に連絡いただけないでしょうか

うちで引き取りますから・・」

 

親切なお巡りさんは

そういうことができるのかどうか あちこちに確認してくれました 

 

で、とりあえず 犬を渡したが最後 もしかしたら死んでしまうかも

ということはなくなったのですけど

 

ついでに、警察ではどうされるのかも聞いてみました

散歩とか どうしているのかも聞きたいですし・・

 

親切なお巡りさんは

 

「犬を扱う施設は本署にしかないので そちらに連れて行きます」

「で、警察でも保健所でも ずっと檻の中です」

 

・・・

 

孫娘と 「それはかわいそう・・」と、話したら

 

親切なお巡りさんは

 

「持ち主が見つかるまで ご自宅で保護するということもできますよー」

 

階段に避難している猫たちには

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がまんしてもらうことにして

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「じゃあ、うちでこのまま保護します」

 

親切なおまわりさんは またどこかに電話して

「さきほどのイヌは、拾い主さんの方で保護するそうですー」

 

さて、食べ物とか、首輪とか買いに行かなくっちゃ・・

 

と話していた まさにその時

 

伊奈平中央通りの方から 若いお母さんと、男の子が

「もしかしてー!」

と、駆けてきたのです

 

道二つ離れた ご近所の方でした

 

なんでも、昼間 子どものお友達が来た時に

逃げ出してしまったのだそうです

 

白い柴犬 4歳の女の子で、名前は「ぶーちゃん」でした

葡萄の「ぶ」ですって。

 

親切なお巡りさんは 「よかったですねー」といいながら

帰っていかれましたが しっかり

迎えに来られた方の住所、氏名、生年月日も

免許証で確認されていきました。

 

終わってみれば ほんの2-3時間です

 

りんく動物病院の30分の待ち時間がなかったら

この ぶーちゃん 奇跡的な出会いもないまま すれ違ってしまい

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しばらくうちに いたかもしれません 

 

そうしたら

 

あれは いったいなんだったんだろう と思っているうちのネコたちは

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どんな 反応をしたでしょうね

 

それはそれで 見てみたかった気もします