戦後すぐの絵本

今日、2冊の絵本を見ることができました

 

一冊は『ナカヨシ』という絵本です

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裏表紙は こんなかんじですが

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この発行日に注目です

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戦後すぐの、まだ ものがほとんど手に入らない時代に

こんな絵本を作ろうとした人たちが 各地にいたんですね

 

(ほのぼのとした中の絵は 作者が亡くなって まだ25年なので

紹介することができません)

 

こちらの『フランスノコドモ』は、その翌年の発行です

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作者の滝川太郎という人は 70年に亡くなっているみたいなので

中は あと2年したら公開できます

 

裏表紙には、麹町区(今の千代田区)にあった「一元社」 という会社の

出版リストが載っていました。

ここでは6冊だけですけど、調べたら 一般書も含め

他にもいろいろ出版しています

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滝川太郎さんは、『スイスノコドモ』も描いていますが

どちらも 定価が15円です。

『ナカヨシ』に比べると2.5倍以上!

物価がどんどん上がっている時期なのか

この滝川太郎という人が えらいのか・・

 

で、調べていくと、この滝川太郎という人は 

その後、藤山愛一郎や西洋美術館もまきこんだ

あの、ルノアール盗難事件と 世紀の贋作に関わった人のように

思えてくるのですけど・・

 

 

 

練馬の「ふるさと文化館」では、ばばばあちゃんのあとに

茂田井武展」を 始めました

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このチラシの裏側の

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右上を拡大すると

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この絵本も 1946年に出されていました。

(茂田井の「茂」と「田井」の間にスペースがあるので

左から読むと、本名が「しげる」みたい・・)

 

 

 

日本の絵本史を調べようとすると 

戦後しばらくが空白地帯だったので

こうして いろいろなものと 触れ合えるのは

うれしいですね