縮緬本

日帰りで名古屋に行き

明治の初めに作られた 弘文社の縮緬本を見て来ました

これは 長谷川武次郎という人が 

諸外国で日本の版画の人気が高いのに目をつけ?

日本の昔話に 版画の挿絵をつけて

諸外国むけに売り出したものです。

右側にシリーズの一覧が載っていますが

ここでの16番目は

『THE WOODEN BOWL』、鉢かつぎ姫なのに

同じ16番で 『THE WONDERFUL TEA KETTLE』文福茶釜 

があったりします。

一番の桃太郎だけでも いろいろなバージョンがあるので

きっと、『ニュクスの角灯』みたいに

 高浜寛著 リイド社 2016

現地の状況に合わせて 何度も増刷、編集し直したんでしょうね

 

最終的には25タイトル以上出ているみたいですが

羅生門』とか『大江山』とか『松山鏡』とか

昔話?というものも収録されていて

このころの 日本の昔話は

今考えられている昔話より 範囲が広かったみたいです

 

シリーズ第二弾も出ていますが、その一作目

『THE GOBLIN SPIDER』などは

えーっ、そんな昔話知らない という状態でした。

どうも、化け蜘蛛の話らしいです

他にも 知らない話がいくつかあって

江戸末期から明治にかけて 子どもたちが親しんでいた日本の昔話と

現代の子どもとの間には かなりのギャップがあるのだと

改めて思いました。

 

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調べたら、この 『THE GOBLIN SPIDER』をはじめ

多くのものが 国立国会図書館のデジタルコレクションで

見ることができました

なので、これから 畑作業が暇なときに

ボチボチと研究してみます