七福神の絵本

今日は 久しぶりの名古屋での勉強会があって、

朝早くに 畑に車を停めて出かけました。

なので、昨日の苗がどうなったか確認することもなく

特に書くことがありません。

 

一応 名古屋での勉強会の報告をしておくと、

いま、江戸時代の七福神信仰について勉強していて

いろいろ 七福神関係の絵本の現物、20数冊を

みんなで回し読みしています

これは、元禄時代の大阪で狼藉を働き処刑された

雁金文七5人衆を七福神に重ね合わせたパロディーものです。

「靄隅文庫」という蔵書印があるので、

調べたら、横地石太郎という教育者のものでした。

この横地石太郎という人は 石川県の出身で

福島での尋常中学校の校長をしている時に

ストライキ中の生徒をかくまって辞職したあと、

(かくまった生徒は のちに京都大学の総長になります)

愛媛県に招かれて、教諭、教頭、校長になっていくのですが

その教頭時代に赴任してきたのが夏目漱石です

なので巷では横地石太郎が

「坊ちゃん」の赤シャツのモデルだとされているんだそうです

 

回し読みした絵本の中には

あちこち破けていて よく読まれたんだなーというものもあれば

こんなきれいなものもありました

これは「絵本福緒縮」という絵本で

左右両端にある 和本の「柱」部分に「ふくをじめ下」と書かれています。

 

絵本にはたいてい何丁目という ページ表記があるのですが

この本には

四、五、六のあと、いきなり七 十という表記になり

次のページは十一になっていました。

ページ数をかさ上げする こういう手法は

江戸時代の絵本にはよくあることだそうですが、

これって出版物の「時そば」ですね