子どものころ

個人的な話ですが・・

昔 大田区の蒲田近くの二階建てアパートに住んでいました

 

5世帯が暮らすそのアパートは、共同の炊事場と

共同のトイレがあって(汲み取り式です)

周囲三方は畑でした。

 

そのアパートの小さい子どもたちだけで撮った写真

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左側、女の子の隣にいるのが兄です

 

そういえば右の方の 顔が似ている三兄弟は よくけんかをしていて

「おまえのかあちゃんでーべーそー」と言いあっていました

 

「それって、自分の母さんのことじゃあ・・」

と、子ども心にも不思議でしたが

 

このフレーズは そのころ誰にでも よく使われていて

たまに こっちにも飛んできました

 

その時は むきになって言い返し

お互い疲れたところで 何もなかったことになるのです

 

 

この写真の 奥の家までの間は

いわゆる「原っぱ」で、

野球をしたり、ハンミョウ釣りをしたり 凧揚げをしたりと

いろいろな遊びに使われました

 

 

3ブロック離れたところには、子どもたちの間で

通称「水たまり」という 大きな、深い池があって、

誰が作ったのか 3畳ほどの筏が浮かんでいました

 

子どもにはよくわかりませんでしたが 

砂利穴とも、空爆の跡とも言われていて 岸からストンと深くなっています

 

たくさんの魚やカエル、トンボがいましたし 大きい子がいないときは

筏も自由に使えて トムソーヤーみたいな気分になれました

 

筏の上で片方に寄ったり、飛び跳ねたりして、筏を水の中に沈めます。

すると

また浮かび上がって来た時には 小さな魚が何匹か筏の上で跳ねているのです

その銀色にきらきら光る魚がきれいでした

 

この「水たまり」での魚とり遊びは とても楽しかったのですが

 

ある時 足を滑らせて落ちました

 

足は底に届きません

「あっ、溺れちゃうー!」

と思った時、兄が隣に飛び込んできました

 

そして岸へと押してくれ

 

岸にいた誰か(たぶん大人)が引っ張り上げて 事なきをえました

 

それ以後「水たまり」は 

出入り禁止です

 

しばらくして そっと行ってみたら

筏も解体されていました